教育・研修・資格(平成22年度)

■平成22年度 登録圧接基幹技能者講習修了する

平成23年2月14日〜16日

平成22年度登録圧接基幹技能者講習は、平成23年2月14日~16日にかけて、富士教育訓練センターにおいて行われました。

募集は全圧連ホームページを利用して行われ、何時でも申請できるようにしました。その結果、非組合員からも5名が参加しました。


挨拶をする徳永委員長
挨拶をする徳永委員長

入校式では徳永教育育成委員長から、頑張る企業が生き残れる業界を作ること。その為には現場での中心的役割を持っている基幹技能者となる皆さんの努力にかかっている、短い期間であるが頑張って欲しいとの激励を受けました。

講習に先だって、染谷専務理事から、経営事項審査内容と基幹技能者の重要性について説明されました。

その後、大平講師から、基幹技能者のあり方、関連法令、施工管理、工程管理、資材管理、実務に役立つ話し方等について、標準テキスト及び講師の豊富な現場経験を踏まえた講義がなされました。

品質管理については、羽田講師から標準テキスト及び「QC7つ道具」の副読本を利用して講義が行われました。品質マネジメントシステム、ISO9000s、QCストーリー等専門用語が飛び交う中、用語解説に始まって懇切丁寧な講義がされていました。

講義をする大平講師   品質管理の講義をする羽田講師
講義をする大平講師   品質管理の講義をする羽田講師

標準テキストでは眠気をもよおしていた聴講生も、大石橋講師の「ガス圧接入門」では流石に目を輝かせ、鉄の製法、鉄の性質、ガス圧接の基本、工法の優秀性、技術の深さを実感するとともに、多くの質問が出されていました。

例年、浜崎OJT指導員にお願いしていた鉄筋ガス圧接施工要領は、社用で急遽土井OJT指導員に講師が変更されました。現場での経験豊富な土井講師は受講生の立場に立った講義に頷く受講生が多く見られました。

ガス圧接について講義をする 大石橋講師   施工要領について講義する 土井講師
ガス圧接について講義をする 大石橋講師   施工要領について講義する 土井講師

講義終了後休憩をはさんで染谷専務理事の立ち会いの基、90分間の学科試験が行われました。試験後、全員で回答合わせを行い、染谷専務理事から合格したと思う人との呼掛けに2~3名を除いて一斉に立ち上がり確信していました。

試験終了後、組合員の受講生は、2月17日~19日にかけて行われる実技講習があるため、非組合員5名の方々と拍手で再会を誓い合いました。

実技講習では、染谷専務理事から全圧連の概況、第5次構造改善計画について説明がなされました。

試験風景   講義する染谷専務理事
試験風景   講義する染谷専務理事

その後、浜崎指導員、土井指導員から標準作業の作り方、圧力パターン図の作り方の指導を受けた後、3班に分かれ自社の標準圧力パターン図を作成しました。自社で取組んだ経験が少なく、改めて標準作業表の作り方の難しさを体感したようでした。

各自の圧力パターン図を基に実証実験を行い、違っている所を修正し、自社の標準作業を完成させました。

圧力パターン図の作成に取組む聴講生   実証実験風景
圧力パターン図の作成に取組む聴講生   実証実験風景

2日目には、広田指導員の指導によるエコスピードのデモンストレーション及び実技訓練を行いました。流石に10年以上の現場経験者揃い、違和感なく修了しました。

ZGPシステム講習については藤井指導員も参加し、全圧連型自動加圧器のデモンストレーションの後、全員が自動加圧器の操作訓練を行い、SD390のD38を各3本圧接、曲げ試験を全員合格しました。後日、ZGPシステム講習修了者証を配布予定です。


最終日は、草間教育育成副委員長及び菅井専務理事の挨拶のあと、恒例の参加者全員の写真撮影の後、散会しました。

修了証を授与される大野さん   挨拶する草間副委員長
修了証を授与される大野さん   挨拶する草間副委員長
講師を囲んで記念撮影
講師を囲んで記念撮影

試験用紙は2月16日に(社)日本鉄筋継手協会試験委員会に送付、2月22日及び25日の試験委員会で全員合格が確認され、全圧連に報告されました。全圧連では、28日に全圧連ホームページで合格者の発表を行いました。

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■第6期圧接OJT指導員育成講習・リフレッシュ研修が実施された

平成22年12月

平成22年12月1日〜4日、富士教育訓練センターにおいて、第6期生の圧接OJT指導員育成講習及び第1期生〜5期生のリフレッシュ研修を富士教育訓練センターで開催しました。6期生の講習は今回が第1回目で平成23年6月と12月、平成24年6月まで100時間の講習を予定しております。その間、鉄筋ガス圧接入門、鉄筋ガス圧接施工要領書の講義訓練のための宿題が提出され、次回の講習で講義訓練が行われます。

入校式では、徳永教育育成委員長から指導員としての自覚と期待感について話されました。また、渡辺教育訓練課長からは、体調と挨拶の励行について話されました。

宮口副会長から、指導員に期待することと題して、「ガス圧接の一般的常識や自分自身の常識をもう一度見直し確認する2年間にして下さい。」とのコメントが出されました。

入校挨拶をする徳永委員長   講義する宮口副会長
入校挨拶をする徳永委員長   講義する宮口副会長

徳永委員長の指導の下、指導員の任務についてグループディスカッションとその検討内容について発表を行いました。徳永委員長、染谷委員から厳しい指摘を受け、改めて指導員の役割を認識していました。

特別講演として、東京工業大学・大学院鈴村教授から、「金属結合による固相接合」について講演がなされました。

検討結果を発表する木下さん   講演する鈴村教授
検討結果を発表する木下さん   講演する鈴村教授

吉野講師から「SD490施工標準」について講義がされました。「SD490施工標準」は、全圧連が平成21年度活路開拓調査・実現化事業として実施した事業で、吉野講師は事業委員長として参画されました。

講義訓練として大石橋講師から「鉄筋ガス圧接入門」について再講義が行われ、次回の講義訓練の科目について「あみだ方式」で講義担当を決定しました。

SD490の施工標準について吉野講師   ガス圧接入門の講義をする大石橋講師
SD490の施工標準について吉野講師   ガス圧接入門の講義をする大石橋講師

実技講義では、浜崎指導員・土井指導員から各社の標準作業/圧力パターン図作成のテーマが出され、知っているつもりが…。その後、各自が作成した標準作業の確認のための実証施工を行い、標準作業の重要性を再確認しました。

実証実験をする聴講生   熱間押抜きのデモを行う草間講師
実証実験をする聴講生   熱間押抜きのデモを行う草間講師
DB工法の説明をする嘉藤講師
DB工法の説明をする嘉藤講師

3日目の午後から1期生〜5期生22名が参加、宮口技術委員長自身が「圧接の技術開発」に係わった内容について話され、開発途中での挫折感、失敗談、開発した機器等が提示され、成功は失敗の中から生まれること。失敗を恐れず研究開発をすることの必要性について語られました。

続いて、草間副委員長による押抜き工法のデモンストレーションと訓練、嘉藤講師によるDB工法のデモと訓練が行われました。

藤井指導員から、全圧連型自動加圧器の改良モデルのデモンストレーションと訓練が行われました。自動加圧器は、今後全国各地で行われるZGPシステム更新講習会で、実演を行うこととしました。また、リフレッシュ研修生には、ZGPシステム更新講習が全国同一レベルの内容で実施するための再確認をして頂きました。

修了式では、草間副委員長及び菅井専務理事の挨拶の後、工藤班長に修了証書が手渡され、記念撮影の後再会を約束してそれぞれの帰路へと向かいました。

修了証書を受取る工藤さん   参加者一同
修了証書を受取る工藤さん   参加者一同
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■平成22年度登録圧接基幹技能者特例講習修了する

平成22年10月

平成22年10月9日、平成22年度の登録基幹技能者特例講習を開催しました。過去10回の特例講習開催の結果、本年度は参加者が少なく、東京地区で1回開催しました。

当日は大雨の中、東京都立産業貿易センター浜松町館で初めて開催しました。施設は都営のため賃室料は安く、尚かつ環境は十分でした。ただ機材や資料等の受け手が無く、当日運び込まなければならない等の不便さはありました。

講習は、土井教育委員の司会で始まり、草間副委員長の挨拶の後特例講習が行われました。講習内容は、基幹技能者共通テキストを使用し、3名の講師の下、5時間の講習が行われました。

講習内容は以下の通り。

染谷講師から、経営事項審査の内容、建設技能者の労働環境、基幹技能者のあり方、実務に役立つ話し方、OJT教育について講義がなされました。

続いて、新妻講師から、関連法規、基幹技能者の現場実務・施工管理、工程管理について講義が行われました。

講義する染谷講師   関連法規について講義する新妻講師
講義する染谷講師   関連法規について講義する新妻講師
資材管理について講義する大平講師
資材管理について講義する大平講師

大平講師からは、資材管理、原価管理、品質管理、安全管理、事務管理について講義されました。修了後、登録圧接基幹技能者証が手渡され散会しました。

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■雇用管理責任者研修(経営者研修)開催される

平成22年8月26日
1.はじめに

全圧連は、平成7年から毎年8月に雇用管理責任者研修会(経営者研修会)を開催しており、近年は富士教育訓練センターを利用し、研修と懇親会を実施してまいりました。経費削減のため、本年度は8月26日に東京都立産業貿易センター浜松館において日帰りで実施しました。残念ながら懇親コンペは中止しました。

2.雇用管理責任者研修会カリキュラム

本年度は、時間的制約もあり、テーマを絞り、特別講演として、「キャッシュフロー経営にシフトしよう」、「圧接工事業が活性化するためには」と題してお願いしました。雇用・能力開発機構からは、建設教育訓練助成金についての申請方法等について説明を受けました。

3.研修プログラムと講師
(1)建設教育訓練助成金と機構の今後
講師:(独)雇用・能力開発機構 支援課長 中村 実 氏
(2)会社にお金が残るキャッシュフロー経営にシフトしよう
講師:エヌエムシー税理士法人 東京事務所 所長 佐藤修一 氏
(3)圧接工事業が活性化するためには
講師:㈱帝国データバンク水戸支店 支店長 坂田 勲 氏
4.研修詳細

(1)建設教育訓練助成金と機構の今後

1 建設教育訓練助成金
中村講師から、建設雇用改善助成金の申請方法及び今後の雇用・能力開発機構について説明がなされました。
①対象となる事業主
雇用保険料18.5/1000を負担している中小建設事業主であること。
②対象コース
技能講習、ガス溶接技能講習、クレーン運転実技講習等
③助成額
経費助成 受講料の70%
賃金助成 1人1日7,000円(支給限度額)
2 機構の今後
雇用・能力開発機構は高齢・障害者雇用支援機構と統合する事になっているが、雇用助成金等の事業については継続される。
3 登録圧接基幹技能者講習
登録圧接基幹技能者講習を受講させた事業主に対して、受講料に係わる賃金の助成については
①対象となる事業主
雇用保険料18.5/1000を負担している中小建設事業主。
②支給要件
中小建設事業主が雇用する建設労働者に対して、勤務扱いで「登録圧接基幹技能者講習」を受けさせた場合。
③助成金額
1人1日7,000円
④限度額
1つの講習につき20日分

=講義内容=

会社にお金が残るキャッシュフロー経営にシフトしよう

佐藤講師から、経済情勢の急激な変化によって売上減少、企業間競争の激化、資金繰りの悩みなど私たち中小企業に大きな影響を及ぼしている。デフレ経済を向かえ、益々、経営環境が厳しくなりつつある時代になった今こそ、社長は自社の資金繰りの悩みから解放される「キャッシュフロー重視の経営」に取組むことが重要であり、具体例でその内容について話をされました。

1)キャッシュフローと利益の違い
収益と収入、費用と支出とは時間のズレが原因でキャッシュフローと利益は一致しない。
2)キャッシュフロー計算書は第三の財務諸表
損益計算書、貸借対照表は一定期間の資産や借金、自己資金の状態を表しているが、キャッシュフロー計算書は一定期間の現金収入と現金支出を表しており、手元資金である。
3)これからの企業経営
売上・利益の多い⇒良い会社ではなく
キャッシュフローが潤沢 ⇒ 資金体質が良い会社
4)相談をしたい方
エヌエムシィ税理士法人東京事務所 所長 佐藤 修一 氏
〒164-0012 東京都中野区本町2-46-1 中野坂上サンブライトツイン26F
TEL:03-5354-5222
圧接工事業が活性化するためには

坂田講師から、最近の経済状況、業界天気図、倒産件数等の現状説明の後、危ない会社の見分ける20のポイントについて具体例をもとに話された。

また、調査会社の主観的視点に立った「良い会社」の条件について

  • 1)ビジョンを持っていること
  • 2)外の世界を知ること
  • 3)オンリーワン企業であること
  • 4)ネットワークを持つこと
  • 5)数字に強いこと
  • 6)成功体験に酔わないこと
  • 7)身の丈を知ること

また、今すべきこととして、好調な企業は何をしているかについて、①「冷静に見極めて」いる、②「出るもの」を抑えている、③「投資」していることが語られた。

中村課長   佐藤講師
中村課長   佐藤講師
受講風景   坂田講師
受講風景   坂田講師
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■全員揃って5つの資格を取得!新入社員育成講習会

平成22年4月7日~20日
新入社員育成講習会参加者

恒例となりました新入社員育成講習会は、4月7日~20日に掛けて富士教育訓練センターにおいて行われました。本年度は、北海道、東京、九州から16名の若者が参加し、5つの技量資格を取得しました。

研修生の感想文を見ると、『給与を貰って研修しているのだから頑張らなくては』とか、『研修センターで培った技能、学科を活かし早く戦力になれるよう頑張って行きたい』、『また、今からスタートだと感じている』などの感想が述べられています。

受け入れる側も、是非若者の意欲を潰さないような環境の整備をお願い致します。

5つの資格とは、研削砥石取扱い講習、玉掛け、高所作業車免許、ガス取扱い講習、クレーン運転(5トン未満)特別教育です。

 
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