ZGPシステム ~ 高品質ガス圧接技術
この写真は、鉄筋のガス圧接部を軸方向に切り開いたものです。接合面は、適正な加熱・加圧によって原子レベルでの再結晶が行われ、肉眼ではどこが接合面であったか見分けることが出来ません。 |
|
ガス圧接工法のメリットは沢山ありますが、最も大きな特徴は、他のどの接合方法にも見られない完全な一体継手であり、その接合部の強度は母材と同等になることです。 現在、レールを含めて建設現場に於ける鉄筋の継手は80%以上が圧接工法となっていますが、その社会的責任はますます重くなるものと認識しています。 |
全国圧接業協同組合連合会では、第3次構造改善計画で、売上の減少対策として原子力発電関係への売込み活動を実施しました。北海道電力、東北電力、中国電力各社を訪問し、ガス圧接のPRを実施しました。
各社からの要請は、今までの圧接工法ではなく①ヒューマンエラーの少ない工法であること。②全数検査をするのではなく、工程で品質を担保できる工法であること等について示唆されました。
全圧連技術委員会が主体となって、客先の要望に応えるべく開発した施工システムがZGPシステムです。その特徴は、①ヒューマンエラーが少なく、安定した品質が確保できる。②火炎調整がなく、環境に優しいガス圧接が可能である。③施工データが容易にパソコンに取り込める。④現状の設備が利用できる。⑤有線・無線とも利用できる等を有しております。
全圧連では、機器が揃っていればZGPシステムと言うのではなく、ZGPシステムの教育を受けた技量者と相まって、初めてZGPシステムと称呼しています。その為にZGPシステム規定に従って講習を受け、試験に合格した技量資格者にZGP講習終了者の称号を付与しています。
また、機器を含め売上の50%以上がZGPシステムで施工している企業に対して ZGP認定事業所として登録しております。安定した品質確保のため、より多くの企業が登録されることを期待しております。