■平成19年度活路開拓調査・実現化事業成果報告会開催される
平成20年2月7日
全圧連では、全国中小企業団体中央会から、平成19年度活路開拓補助金を得て、先組み鉄筋工法におけるガス圧接工法の実証実験を実施しました。その成果を傘下組合員及び関係部署に対して報告会を行いました。
活路開拓事業の目的
鉄筋の継ぎ手におけるガス圧接施工個所数のシェアは93%から80%へと下降傾向にあります。その大きな要因として、耐震・免震構造に伴う高強度鉄筋・太経鉄筋の採用があります。(社)日本圧接協会の市場調査委員会報告資料にも、その裏付けするデータが掲載されております。
ゼネコンでは、工期短縮を図るために、建設現場以外で鉄筋を組立て、掲重機を使用して現場で接合する先組み鉄筋工法が増えつつあります。これは、工期短縮による大幅なコスト削減や、現場施工者不足による労務の標準化を図ることが目標となっているためです。特に鉄筋工事業での作業者不足は顕著であり、労務の標準化は避けては通れないと判断しております。
残念ながら、ガス圧接工法は鉄筋継手の80%のシュアを占めているにも係わらず、先組み鉄筋工法での認知度が低いのが現状であると判断しております。その原因として、ガス圧接施工時に鉄筋の「縮み」が発生するため、鉄筋同士を鉄線で結線する先組み鉄筋工法はその結束力で、鉄筋の縮み量分引っ張ることが不可能との認識があるためで、今回の実験でその可能性を確認しました。
実証実験内容
先組み鉄筋の試験体
SD390、D32、D38とし、柱・梁筋について実験を行いました。
柱 筋:20 本 階 高:3.5m
梁 筋:16 本 組立長さ:10m
結束力の把握
鉄筋に歪みケージを取付け、圧接時の引張り力を測定しました。その結果、柱筋では8MPa、梁筋では16MPaとなり、現状で使用している圧接機器で十分に施工できることの確認ができました。圧接した継手を、(財)日本品質保証機構で曲げ試験をした結果、良品であることが裏付けされました。詳細は、全圧連発行の「先組み鉄筋工法におけるガス圧接工法の実験・実用化事業報告書」を参照してください。
報告会の内容
開 催 日 | 平成20年2月7日 |
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開催場所 | 栄進工業(株)工場内 |
講習会内容 |
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■全圧連創立30周年記念式典・祝賀会開催される
平成19年11月8日
平成19年11月8日、飯田橋のホテルグランドパレスにおいて、全圧連創立30周年記念式典及び祝賀会が開催され、式典には100名近くの方々に参加していただきました。
式典では、足立会長の謝辞の後、石崎課長から冬柴鐵三国土交通大臣感謝状が足立会長に授与されました。その後、足立会長から全圧連の発展に寄与した大石橋宏次氏、羽田不二男氏、渡瀬昭勝氏、近江雄興氏、高橋正光氏の方々に感謝状と記念品が渡されました。
一方、全圧連創立時から役員として参画され、30年間に亘って全圧連の運営に当ってこられた足立会長に、組合員を代表して徳永副会長から感謝状と記念品が贈られました。
公務のため、遅れて臨席された衆議院議員斉藤鉄夫先生から、ご祝辞を頂戴し、滞りなく式典が執り行われました。
式典のあと、別室におきまして創立30周年記念祝賀会が開催され、200名近くの方々のご来駕をいただきました。
足立会長の謝辞の後、衆議院議員斉藤鉄夫先生、国土交通省市場整備課長石崎仁志様、(社)日本圧接協会会長林静雄様からご祝辞を頂戴し、(社)建設産業専門団体連合会会長才賀清二郎様の乾杯の音頭で祝賀会が始まりました。
また、祝賀会の中で、技能大会に入賞した4名に対し、中村司会者から受賞の感激についてインタビューがあり、祝宴に花を添えました。
会場「松の間」は160人収容でありましたが、200名近くに膨れ上がり、大盛況となり、来賓を初め出席者のほぼ全員の方々に終宴まで残っていただきました。
最後に徳永副会長から、お礼の言葉と、今後若い人にバトンタッチして、全圧連が40周年、50周年を元気に迎えることが出来るよう、応援していただきたいとの言葉があり、万歳三唱でお開きとなりました。
お開き後も、会場の内外に大勢の方が残られ、熱気に包まれ、あちこちで懇談、記念撮影が行われたりと、記念式典は成功裏に終了することができました。
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■第13回全国ガス圧接技能大会開催
平成19年10月19日
平成19年10月19日に千葉県幕張の雇用能力開発機構高度ポリテクセンターにおいて第13回全国ガス圧接技能大会が開催され、全国6単協から選抜された20名の選手が圧接の腕を競いました。今回は、全圧連創立30周年という記念にすべき節目の大会となり、大会も13回目を迎え、出場選手のレベルも年々拮抗しており、優劣つけ難い大会となりました。
競技開始にあたり、新渡戸大会委員長より、「大会は、全国の技能者の技能向上を図るのが目的で、この経験を持ち帰り生かしてほしい」との挨拶に引き続き、大場大会実行委員長より競技内容についての説明がなされました。
今大会は、D19(SD345)、D38(SD390)を縦継ぎで圧接し、継手位置1300mm、900mm、500mmにおいて競技を行い、選手は外観形状を規定値内でいかに減点を少なく仕上げるかが競技のポイントとなりました。また、品質検査では、超音波探傷検査のほか、1.1dの削り曲げ試験を実施しました。表彰式は、11月8日に創立30周年記念式典において執り行なわれました。なお、成績は以下のとおり。
第1位 | 国土交通大臣賞 | 川崎 聖也(栄進工業(株) 西日本地区) |
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第2位 | 国土交通省総合政策局長賞 | 山嵜裕一郎((有)共同ガス圧接 関東地区) |
第3位 | (社)日本圧接協会会長賞 | 立川 浩一((株)甲斐ガス圧接 関東地区) |
第3位 | 全国圧接業協同組合連合会会長賞 | 木下 俊樹((有)テライ工業 西日本地区) |
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■パイプ圧接(BPW工法)内覧会報告
平成19年5月8日
平成19年5月8日(火)、9日(水)、高周波熱錬(株)平塚工場において、パイプ圧接の内覧会(圧接業界)が開催され参加しました。この事業は、関東経済産業局、関東地方整備局の2局から新連携企業体として認定された事業で、(株)ダイイチがコア企業として推進してきました。
平成18年度はパイプ圧接の量産機の開発をメインテーマとして事業を展開し、3月末に完成、そのお披露目を兼ねて業界の皆さんに見て頂きました。
まず、オペレーターである土井さん((株)ダイイチ)の見事な操作で、あっという間にセットされ、製品が出来上がり、その間、わずか15分足らず、しかも鋼管の径に関係なく出来ることが説明され、驚異的でした。
量産機の開発者である高周波熱錬(株)岡次長、岸課長、全圧連志田参与の自信に満ちた表情も印象的でした。今後は、本年度から新規参入したノーラエンジニアリング(株)滋賀工場に設置し、販売促進活動の一環として、お客様に見て頂く予定との事でした。
しかしながら、見学者は、我々が出席した初日が9名、翌日は6名と、低調でした。この取り組みは、全圧連第3次構造改善計画の中で、圧接業の売上減の対策として始めた事業であり、全圧連挙げて取組み、努力が実り、完成したものです。内覧会は組合員が誰でも事由に参加できたはずであり、この関心の低さには悲しい思いをしています。
西圧協からは、若手の松本さん(栄進工業(株))、西山さん(平木工業(株))を含め5名が参加しました。全圧連傘下の組合員の方には、こう言う新技術にもっと関心を持って頂きたいと思っております。そうでなければ今後、全圧連で新技術、新システムの開発は難しくなると思っております。
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■国土交通大臣顕彰4名受賞
平成19年5月30日
平成19年度優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)の顕彰式典が、東京都港区のメルパルクホールで開催されました。
今回の顕彰受賞者は、436名で全国圧接業協同組合連合会から4名の方が受賞しました。
建設マスターは、建設産業の第一線で、「ものづくり」に従事している建設技能者の中から、特に優秀な技能・技術を持ち、後進の指導・育成などに多大な貢献をしている技能者を表彰して、社会的評価の向上を図ることを目的としています。
顕彰式典では、宿利正史国土交通省総合政策局長が「建設産業は人の技術と技能に支えられ、人によって成り立っている。活力と魅力ある産業としていくため、国交省としても基幹技能者の育成や、雇用・労働条件の改善に取り組んでいきたい」と冬柴鉄三国土交通大臣の祝辞を代読し、顕彰受賞者の代表謝辞では和田三郎氏が、「マスターの果たす役割は非常に大きい。技術、技能の向上に努めるとともに、微力ながら後進の育成に取り組んでいきたい」決意を新たにしました。今回の式典は、建設産業人材確保・育成対策顕彰式典と合同開催であり、最後に(財)日本体操協会副会長である塚原光男氏のよる自己管理のテーマで講演があり、日本オリンピック史上初の体操・団体総合で5大会連続金メダルという偉業を達成した時のモントリオールオリンピックの舞台裏を披露して頂き、和やかなうちに式典は終了しました。
今回、(社)全国中小建設業協会からの推薦を受け、沖島工業(株)の宮下孝治氏も受賞しました。なお、受賞者された方は以下のとおりです。(敬称略)。
○平成19年度優秀施工者国土交通省大臣顕彰受賞者
東北地区 | 佐藤俊史 | (株)東北ガス圧接 |
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関東地区 | 土井克也 | (株)ダイイチ |
関西地区 | 山口雅文 | (株)関西圧接 |
西日本地区 | 赤嶺盛一 | (有)村吉ガス圧接工業 |
○(社)全国中小建設業協会推薦
関東地区 | 宮下孝治 | 沖島工業(株) |
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今後、皆様のご活躍を期待いたします。
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■全圧連感謝状授与される(富士教育訓練センター創立10周年記念式典)
平成19年5月18日
職業訓練法人全国建設教育訓練協会(富士教育訓練センター)は、千代田区のホテルグランドパレスにおいて、創立10周年記念式典を開催しました。式典において、国土交通省大森審議官から、山崎会長に感謝状が授与されました。その後、山崎会長から団体、企業、個人への感謝状が授与され、団体としては全圧連が、企業としては栄進工業(株)が、個人としては渡瀬昭勝さんが、それぞれ受賞されました。
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■確かな品質提供と企業連携(第30回通常総会終わる)
平成19年5月24日
全圧連は5月24日に、台東区柳橋のベルモントホテルにおいて、第30回通常総会を開き、平成18年度事業報告、決算報告の承認、平成19年度事業計画(案)収支予算(案)及び賦課金の徴収方法(案)について原案通り全員一致で承認されました。
冒頭の挨拶で足立会長は、「全圧連は品質確保を全面に出して事業展開をしてきました。その結果、ZGPシステムは仕様書及び一部のゼネコンに認知されはじめてきており、努力された皆さんに感謝を申し上げたいと思います。しかしながら、業界の流れを見たときに、品質確保は当然であるが、継手全般にわたって対応する時期にきていると判断しています。組合員同士での連携を取りながら対応することが大切である」と述べられました。
平成19年度の基本方針は、元請けの「指し値」受注からの脱却と、技術を評価しない元請けからは、優秀な技術を持つ専門工事業者は離れて行く、とのスローガンのもと、施工技術の向上を図るために、技能者教育が大幅に盛り込まれました。また、本年度は全圧連創立30周年に当たり記念行事として、技能大会の開催、30周年記念式典の開催、海外研修、記念誌の発行等が採択されました。
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■新連携企業体進捗報告
平成19年2月8日
(株)ダイイチをコア企業として、関東経済産業局に申請した金属接合新工法「BPW工法」による、鋼管配管量産システムおよび規格モジュール配管の開発計画の進捗状況について報告します。
この事業は、全圧連が開発したBPW工法を使って、鋼管接合の量産化を図るもので、本年度は試作量産機の開発を行いました。連携企業は、(株)九州三協、三成冷熱工業(株)、高周波熱練(株)で、試作量産機の開発は、高周波熱練が担当です。連携企業は、それぞれ役割分担があり、九州三協は品質管理、三成冷熱工業は製造・販売というように、各社のノウハウを提供することが、義務づけられています。
今回の試作量産機は、鋼管サイズ100A~250Aで、エルボ、T管、直管、レジューサ等の接合が可能。鋼管材料は、SGP管の黒管・亜鉛メッキ管を対象にしており、1接合時間は15分を目途に開発し、目標値を凌驚できる機能を持っています。設置場所は当初、計画の三成冷熱工業から彦根のノーラエンジニアリング(株)の予定となっています。関東経済産業局の監査後に搬送予定で、4月中旬以降になる見込。搬送後に、全圧連の内覧会を開催し、皆さんからのアドバイスを頂き、より生産性の高い機器にしたいといいます。今後は、BPW工法が世の中に認知されるための施策を展開することが大切で、その為のプレス発表、学会・ゼネコン等への紹介を早急に実施する予定となっています。