教育・研修・資格(令和4年度)

■第11期第3回圧接OJT指導員講習会

令和4年11月15日〜19日

第11期第3回圧接OJT指導員講習会が11月15日から19日富士教育訓練センターで開催しました。

今回が最終回となり無事卒業することができ、第11期圧接OJT指導員4名が誕生しました。

人に教えることの難しさを知った/指導員講習

日圧(株) 酒井 洋

今回で最終回の指導員講習会ですが、圧接数量の計算など普段あまりやらない事を勉強したり、超音波探傷検査の講義では、溶接継手や機械式継手の事も勉強させてもらいました。そして毎回行っているSD490の作業訓練ですが、今回はD51の訓練でした。

バーナーの動かし方や圧力設定、時間設定など色々と試行錯誤しながら訓練を行いましたが、フラット破面をなくす事の難しさや密着工程でしっかり接合する大切さを指導して頂きとても勉強になりました。

毎回上手くいかない講義訓練ですが頭のなかで考えるのですが、自分の伝えたいことを相手にしっかりと伝えることの難しさ、どうしたら相手が興味を持って聞いてくれるのか、これからしっかり勉強していかないといけないと思いました。また、エコスピード工法や水素エチレン工法など脱炭素に向けたアセチレンに変わる圧接工法も見せてもらい、装置の違いや鉄筋の還元方法の違いなどガスが変わる事によって色々と変わる事を勉強させてもらいました。

全3回の講習会でD25の1.2dの作業訓練、SD490の作業訓練、他工法のデモンストレーションなど、今まで自分が、作業していたことのもっと上の訓練をさせて頂きました。

最後に指導する立場になることは、もっと知識や技術を身に付けて自信を持って指導していかないといけないと思いました。

そして、約3年かかりました11期生でしたが最初から最後まで丁章に指導してくださいました全圧連事務局や講師の方々、富士教育訓練センターの皆様に感謝いたします。

また、送り出してくれた会社や同期の皆様、ありがとうこざいました。

今回の研修で自分が成長していくことが皆様への恩返しと思い日々精進していきたいと思います。

圧接OJT指導員 育成カリキュラムを受講して

(有)琉圧 金城 丈裕

今年もコロナの影響により、7月に予定されていた講習会が延期になり一年ぶりの開催となりました。一年ぶりということもあり、不慣れで緊張もありましたが回を重ねる毎に声も出るようになったと思います。講義の方では、圧接箇所の数量計算方法や、超音波探傷検査の原理などを教えて下さり、具体的で大変分かりやすく、理解することが出来ました。また、技術調査委員会にも参加させていただき、高分子天然ガス圧接、水素エチレンガス混合ガス圧接の講義、実技指導を受けました。実技訓練におきましては、DBヘッド工法を体験したり、圧力パターン図の作成では、SD490の圧力パターン作成を行いましたが、加圧時間と加熱時間の調整が難しく、バーナーの種類によって違いが大きく、実際の圧接時間との調整が大変難しいと感じました。今回の講習会を経て、やはり自分の勉強不足、経験不足を痛感しました。今後は知識と経験をもっと培い、正しい知識や手順を自信をもって指導出来るよう精進していきたいと思います。

最後に全国圧接業協同組合連合会ならびに講師の皆様、大変お世話になり感謝申し上げます。

今後とも引き続きご指導宜しくお願い申し上げます。

第11期圧接指導員研修を終えて

(株)創栄工業 西 和亜紀

第11期指導員研修はコロナ過での講習となり、まる3年と長い期間となりました。当初のメンバーから人数も減りましたが、無事に終了出来たのは、講師の先生方や送り出してくれた会社の人達、組合や一緒に学んだ参加メンバーの協力があっての事だと思います。指導員研修では本当に沢山の事を学びました。各カリキュラムでは講師の先生方が全てを教えてくれる訳ではありません。課題にあった考え方を自分で持ち、なぜ?という探究心や自分の意見をしっかり持って取り組むことが肝心です。

講義訓練では、自分の中で何を伝えたいか、その場にいる全員に分かりやすく、簡潔に講義を行う必要があります。ただ教科書を読むだけでは伝わりません。図やグラフなど目で見て分かるものを活用したり、その場にいる人達の意見を聞き、調べてきた知識を使って、聞いている人達を飽きさせない話術も指導員になる技術だと感じました。人に知識を伝えるのは思っている以上に難しく、たいていの場合「伝わった」ではなく一方的に話しただけで相手は何も理解していない場合が多い。人に分かりやすく伝えられる力は、簡単に身につくことではありませんが、日頃の会話から努力して必ず身に付けたいと思います。

作業訓練では、高強度太径鉄筋を様々な機材で、不具合なく圧接する方法を学びました。講義訓練の時と同じく答えは自分で見つけ出します。この機材を使用すれば良いなどと色々考えさせられましたが、ただ不具合無く圧接するのであればデータと機材を合わせるだけで良しとなりますが、実際に自分が現場で作業していて果たして同じように施工出来るのか?10本やそこいらの圧接で現場は終わりません。現場で使用出来る、かつ自社の作業員が誰でも施工出来る方法が本当の答えです。

こんな事を書くともう1回研修行ってこいと言われるかもしれませんが、講習の実習棟の中での圧接でなく現場で常時、誰が作業しても良い結果になるデータはもう少し時間が必要です。

今回の研修では次世代の燃料による圧接のデモンストレーションも見学しました。鉄筋継手の方法も様変わりしてきており、アセチレンによる圧接も原材料の高騰や環境面から天然ガスや水素エチレンを用いた環境に優遇した工法へ変わりつつあります。

研修を通して様々な技術や知識を学びましたが、今の日本は高齢化や少子化により深刻な人手不足です。新しい技術も工程が複雑だと高齢者や外国人には受入難い、体力や視力の衰え、日本語や知識不足から不具合を発生させる要因となります。伝える力を身に付け無理に技術を強要するのではなく、作業員の経験を活かしより良く効率的に作業出来るように指導することが必要だと考えます。

継手の技術者としての地位を確立し、良い継手を納め、見合った価格で仕事ができ、若者も入りやすく魅力的な職場環境を作って行くことがこれからの指導員としての職務だと思います。

第11期圧接OJT指導員講習会を終えて

(有)シロイ圧接 津久井 陵介

コロナ禍で延期もあり、異例の11期生だったと思いますが、無事開催して頂き最後のOJT指導員研修を終える事が出来ました。

まず、今回の座学では、圧接箇所の拾い出しを教わりました。普段から構造図をみていましたが定着長さ、圧接位置、配筋出来るか、重さなど鉄筋屋さん目線で拾い出しをすると、色々と気づきがあり、大変勉強になりました。

次に、講義訓練ではやはり講師として、人前で喋るのはとても難しく、自分の無知さを痛感すると共に、これから指導員として恥じないように、日々勉強しないといけないと思いました。

実技講習では、SD490のD51ネジ節鉄筋の実証実験を繰り返し行いました。今まで研修で学んだ事を活かしてフラット破面やHAZ破断がでないように対策を考え、苦労しましたが良い結果で終える事が出来ました。また同期生の使用バーナーが皆違ったため、それぞれの特性を知ったことも、とても収穫になりました。

これから富士教育センターで学んだ知識や経験を活かし継手業界に貢献したいと思います。指導して下さった講師の方々、同期の皆様本当にありがとうございました。

第11期第4階圧接OJT指導員講習会
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