教育・研修・資格(令和5年度)

■令和5年度全圧連新入社員研修会

令和5年4月5日~4月20日

令和5年4月5日から4月20日の13日間、静岡県の富士教育訓練センターで新入社員研修会を開催しました。全国から5社12名が参加し、圧接現場で必要なガス溶接、玉掛け、フルハーネス、低圧電気、クレーン運転、自由研削砥石の資格を取得しました。

新入社員研修で学んだ3つのこと

(株)アクティス 谷源 陸

今回の研修で学んだこと感じたことは3つあります。1つ目は、1年間現場に出て見たこと全てに仕組みがあり、当たり前のように行っていた作業にも中身を知らないと大事故へつながり、他の人ケガをさせる恐れがあるという事です。現場では長年作業をされている職人さんの真似をして行うのが精一杯でしたが、今回の研修で1つ1つの作業の仕組みを学び、自分の知識や技術として取り入れることができました。

2つ目は、他の研修生とコミニュケーションを取りながら、自分以外のやり方だったりコツの大切さを学びました。以前は社内や他の会社、応援先の方とコミニュケーションを上手く取ることができませんでしたが、何度も講習を受ける中で、刺激を受ける部分も多くあり、技術面の向上や知識を付けることができたと感じています。

最後は、研修を受けることができるのは当たり前ではないと言うことです。この研修に高いお金を会社が出してくださっているということです。初めはその実感がなく、感謝の気持ちを持つことができず、適当に受けてしまう部分がありました。しかし、自分にお金を払って送り出してくれた理由を考えると、自分への期待の気持ちや先行投資など、多く理由がありここへ送り出してくれたと改めて感じています。この3つの事をこの富士研修で学ぶ事が出来ました。

これから現場に出ていくことになりますが、今回の研修で学んだ事を持ち帰り活躍したいと思います。これから他の資格を取ることも増えていくと思います。1つ1つの実習に意味があり、自分のためであり会社のためでもあるという事を忘れずに取り組んでいこうと思います。研修してくださった富士教育訓練センターの方々、送り出してくれた会社に感謝しています。

富士教育訓練センターで学んだ『安全』

木下工業(株) 田邊 温大

入校式で挨拶する甲斐教育育成委員長
入校式で挨拶する甲斐教育育成委員長

最初は不安ばかりでした。1人できている会社が少ないほうだったので協力できるか、仲良くできるか、不安のままガス溶接技能講習が始まりました。

ガス溶接は少しだけ知っていたので、不安はなかったですが、自分の知識が間違っていないか確認したかったです。しかし、始まってみると浅はかな知識だったことが分かりました。方法や切り方などは知っていても点検方法を知らなかった。そういう所から事故は起こるんだと思い、点検業務は怠らないように気をつけたいと思える講習でした。

次は、玉掛け技能講習が始まり、今までは当たり前に見てきた身近な玉掛けですが、正直自分自身、玉掛けは「ただかけるだけ」「ただはずすだけ」と安易な考えでしたが、この技能講習ですごく変わりました。富士訓練センターにきていなければ、不安全行動、事故を起こしていたと思います。ここにきて学んだことは安全な位置、つり方、周囲の確認など自分が思ってるより、簡単なものではないと思いました。

ここまで知っている範囲でしたが、低圧電気これに関しては、全くわからず。頭にしっかり入れて帰れるか不安でしたが、とてもわかりやすく現物を見て理解できるものもありました。相手が見えない電気、事故、気をつける事をちゃんと聞いておかないとだめだと思い人一倍集中して聞いてました。

最後は、フルハーネスの特別教育です。なにげに使っていたフルハーネスでしたが、実際に吊られたことがなかったので、吊られてみて本当にしんどかったです。

他にも色々ありましたが、ちゃんと頭に入れてよかったです。ここで知り合った人と、ここを離れてもまたどこか現場で出会えることを楽しみに自分も負けないようにがんばっていきたいです。

資格をとっていろんな体験をした13日間

(株)熊本圧接 中村 大樹

富士教育訓練センターでガス溶接、フルハーネス、玉掛け、低圧電気、移動式クレーン、研削砥石の講習を受けました。

ガス溶接では、ガスがとても危ないということ、ビンごとに色がわかれていて、環境に良い天然ガスもあるということがわかりました。筆記テストは再テストで受かりました。その時ガスの問題で間違いが多く、教科書で勉強しました。ちゃんと勉強したので疲れました。実際に、ガス溶接をしました。コツをつかむと、思っていたより簡単でした。キレイに切れると気持ち良かったです。玉掛けでは、2本4点つりのあだ巻き掛けをしました。ワイヤーのはりや固定、ワイヤーのつり方もちゃんと決まっていて、奧は深いなと思いました。ちゃんと真ん中でつれていないとどっちかに傾くし、ワイヤーで吊る順番が違ったら、1本ゆるゆるになるし、すごくいい体験をしました。フルハーネスでは、現場に出た時すごく必要な道具なんだという事がわかりました。フルハーネスがあるかないかで怖さもだいぶ変わってくるので、作業の効率も違ってくると思いました。電気の勉強もしました1ボルトでは少しピリッとするくらい、5ボルトは痛っくらいで、10ボルトは痛くて、50ボルトになると筋肉が固まって動かなくて、100ボルトになると天国に逝ってしまうことがわかりました。電気の勉強をして自分の中ではあぶなくて一番怖かったです。移動式クレーンも操作しましたが、クレーンは特に難しくもなく、怖くもなく体験できたのでよかったです。

富士教育訓練センターに来て資格を取って色々な体験ができて良かったです。熊本に戻って頑張りたいと思います。貴重な体験をありがとうございました。

この研修で得たものを活かしていきたい

アイズ継手技工(株) 大橋 亮哉

ガス溶接の実技訓練
ガス溶接の実技訓練

この研修を受けて、多くの知識や技術を身につけたと思います。自分は、圧接の仕事がメインですが、この研修では圧接以外のこともたくさん学びました。玉掛けや移動式クレーンの操作、ガス溶接や切断、自由研削砥石、低圧電気と、仕事をしていくうえで重要な知識を学べたことはとても貴重でした。

ガス溶接では、切断するのにコツが必要で初めは上手く切れませんでしたが、最後はT型の鉄筋を上手く切れるようになりました。ガス溶接は、溶接の前にまず準備があり点検があり、覚えることが多かったです。

玉掛け作業は上手くできましたが、合図するのが難しくクレーンを運転する人とのコミュニケーションが大切だと感じました。1つ1つの作業が危険なので周りを確認しながらゆっくりやることが重要です。クレーンの操作は、先生がやっているのを見てコツをつかみ上手くできました。現場で作業する時は周りに気をつけて安全に作業できるようにしたいです。

低圧電気取扱いは、小さなスが重大なミスになって、取り返しがつかなくなってしまう作業だと思いました。電気の知識はほとんどなく分からないことばかりでしたが、この研修によって知識がつき、感電しないように作業ができると思います。

フルハーネスは、実際に吊られて胴ベルトの時はお腹がかなりきつく少し吊られただけで限界でした。フルハーネスは、安定していて30分程度なら大丈夫だと思いました。しかし、現場では落ちることのないように安全第一で作業したいと思います。

研削砥石では、刃の交換が難しく作業を間違えると重大な事故につながります。そのようなことがないように確実に作業ができるようにしていきたいです。

最後にガス圧接では、きれいにつなげるのがとても難しく1人でやるのはまだまだですが、上手くできるようになりたいです。この2週間の研修で得たものをこれからの仕事に活かしていきたいです。

研修で成長したコミュニケーション力

栄進工業(株) 永富 夏王斗

新入社員研修を終えて
新入社員研修を終えて

2週間の富士教育訓練センターでの研修を通して、私自身が成長できたと感じることは、他者とのコミュニケーションです。自社の同期だけでなく、他社の方々とコミュニケーションを積極的に行いました。実際、研修を終え現場に出たとき他社の方々とコミュニケーションをとることが多いと思うので、この2週間で他の方とのコミュニケーションについて成長することができてよかったと思いました。

次に、私自身まだまだ足りないと感じたのは、メリハリをつけて行動をするということです。この研修の中でも、メリハリをつけて行動することができていないと感じる場面がいくつかあり、私自身、学生気分が抜けておらず、社会人となった自覚をもたなければ、会社に迷惑をかけてしまうかもしれないので、この瞬間から、学生気分をなくし、社会人としての行動をしていきたいです。

研修では、ガス溶接、玉掛け、フルハーネス、研削砥石、クレーン、低圧電気の6つの資格を取得しました。この資格を取得する中で感じたことは、座学でしっかりと知識をつけたとしても、実技をすると全くできないと感じました。もっと練習して、現場に出た時に事故を起こさないためにスキルを磨いていきたいと思います。

楽しく思い出に残ったことは、同期と遊んだことです。入社して間もない頃は、同期と仲良くできるか不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、この2週間同期とコミュニケーションをとっていくうちに、気づいたら笑顔で話すことができていました。18才組も、自衛隊組の先輩方もとてもやさしく接してくれたので、この仲間達とだったら、この先、きついことつらいことがあっても皆で乗り越えることができる。いい仲間と出会うことができて良かった。

私は6月も富士教育訓練センターで研修を行います。その時は今回の研修で成長できたところはさらに成長させ、今回足りなかったところは克服し、社会人としてもう1段階レベルをあげて行きたいと思います。

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